前車wishから装着している後付のセキュリティです。wishの時には購入したディーラで納車前にホーネットを取り付けてもらっていました。ホーネットは今時の高性能セキュリティと比較すると比較的安価なモデルと思われるかもしれませんが、ちょっとオプション追加すると結構高価になってしまう落とし穴があります。^^
もう手放してしまったので詳細を書きますと、選択したモデル自体が結構上位の機種で、更に傾斜センサーやらスキャナーやら...とオプションを追加していったら、工賃込みで11万ぐらい掛かったと記憶しています。
前回は、この手のセキュリティ自体初めてだったため、注文したときには過度の期待に胸を膨らせていました。そして...納車の翌日...取り付けたことを思い切り後悔しました...。誤報です。元々デリケートな性質の製品ですので、取り付けだけでなく、感度の調整などノウハウがとても必要になるものを安易にディーラで純正オプションを取り付ける感覚で頼んでしまうのは危険であることを身をもって知りました。結局、振動センサーが、トラックや爆音車のマフラー音に反応し、一定レベル以上の空気の振動を検知してしまった結果、夜中に何回もサイレンを鳴らしてしまい、駐車場の目の前の家の方から不動産屋に苦情を頂いてしまいました。m(__)m
もちろん取り付けてもらったディーラにも何回か足を運び対策をしてもらったのですが、対策内容は、センサー一体式のサイレンと取り付けた車体の間にクッション材を挟むなど、効果があまり期待できないものばかりで、調整を繰り返しても誤報がとまらないので、もったいないですがセキュリティ使うのをやめようかとも真剣に考えました。が、それでも諦めずに色々と調べると、振動センサーは2段階で、小さな振動で警告音(ピッピッピッ)。大きな振動で警報音(ヒュンヒュンヒュン...)となっており、それぞれのレベルや音の有無を選択できることがわかったため、ちょっと危険ではありましたが、結構な振動を拾った場合でも警告音が鳴るだけで、振動関係では警報は一切ならないように設定することで、ようやく安心して眠れるようになりました。本末転倒ですが...。(自爆)
という苦い経験もあったため、当時から高性能なセキュリティへの憧れと、次に装着するなら絶対に専門のショップに頼もうと心に決めていました。で、当時から欲しかったセキュリティの一つ...というより決めうちで欲しかったのが、CLIFFORDです。こいつは世界最強のセキュリティと評判で、高級外車やスーパーカーに装着するためのセキュリィ...ぐらぃ日本車にはもったいないもの...と思っていました。ところが、色々と調べていくと思ったよりは手が届きそうな価格でも付けれることがわかったので、そのあたりをターゲットに考えていました。^^^
さぁ..ODYSSEYも納車され、本格的にセキュリティ探しを始めることにしました。というよりはショップ探しですね。^^ 色々調べていくと、CLIFFORDのJモデル(いわゆる正規代理店が販売する国内向けモデル)はそれなりの価格ですが、US平行輸入モデルというものが存在し、専門ショップで取り付けてもらっても最高機種でも20万円を切るぐらいで取り付けができることがわかり、喜んでいた...のもつかの間...「V」..「A」...「S」......「VAS」........ん?...........「VAS基準」????
何それ?というものにぶち当たりました。どうやら、2006年の夏に施工された国交省の基準に対応するべく、国内のセキュリティ機器メーカ団体が作った自主基準らしいのですが、2006年7月以降に「新車」登録された車には、車検時にこれに対応していないと厄介なことになるかもしれない...という脅しがもれなくついてくるようです。走行系の保安部品という訳ではありませんので、車検時にそれほど厳密にチェックされるとは思えませんし(現に、陸運局で整備不良と言われた車も普通に車検通ってますし...^^).そもそも専門のインストーラがインストールしたセキュリティを検査官が発見できるとは思えません。そういう意味ではあまり気にする必要はないようにも思いましたが、法令自体もあいまいであり、施工開始日から考えても、実際にはどうなのかが判明するのは2年以上先の話です。万が一車検に通らない...となっても簡単に外すことさえ困難です。と言う訳で、現時点では一番安全な選択をすることにしました。値は張りますが、心配のタネを残したままというのも気分が悪いので...^^
尚、VASについて色々調べているとセキュリィ機器メーカ各社のサイトやセキュリティショップのサイトに行き着き、色々な見解が書かれていますが、ちょっと許せないのは、私も前車で利用した機器を扱う某メーカのサイトには、どうやら、「嘘」がどうどうと書かれているらしいということです。そのメーカのサイトには、「2006年7月以降に新車登録された車にセキュリティ装置を付ける時には、VAS基準対応品でないと車検に通りません」と明記されているのですが、私なりに調べた限りでは、実際の車検時には法令に遵守...が基本です。メーカ団体が作った「自主基準」は、法令ではありませんし、車検時のチェックが簡素にできると期待できる...程度であると思います。つまり、VAS基準対応品でなくても車検は通るという方が正しいようです。心配な方は、まずは専門のショップで相談してみて下さい。^^
海外製品で引っ掛かりそうなのは電波法...らしぃです。
と、言う訳で、取り付けたセキュリティですが、やはりものがものですので詳細は伏せることにしましょう。^^ どんな脅威に対して手を打っている...を全てネットで明かすのは、ODYSSEYを手放した後ですかね。^^
とは言っても、既に画像掲示板にもその姿を晒してしる部分があるので語れる範囲で。^^
装着したのは、国産であり世界最強セキュリティと言われているPanthera(パンテーラ)です。CLIFFORDが欲しかったのですが、ショップに通っているうちにパンテーラのすごさを知ってしまったので...^^
実際、CLIFFORDを装着しようと考えていたので、それなりの予算は覚悟していたのですが、結果的には更に高い買い物になってしまいました。
パンテーラには、Z、SX、Sと3つのシリーズがありますが、一番強力なZシリーズを選択しました。高かったけど...(TT) で、Zシリーズにもグレードがあり、(Z902/Z702)、(Z502/Z302)、(Z102)の大きく3つに分かれます。9と7、5と3の違いはエンジンスタータの有無だけで、3つの違い自体はセンサーその他の標準搭載されている機能の差です。9と7は最上位モデルのため、ほとんど全てが付いているかわりに超高価。102は比較的安価であるが、機能的には物足りず...と言ったところで、自分が要求するものには9,7ではオーバスペック。1では物足りず...であったため、真ん中のモデルを選択しました。
エンジンスタータはいらなかったので、エンスタなしのZ302Vをベースに必要なセンサーなどのオプションを追加しました。後から考えたら上位機種にした方が結果的に安価だったかも...です。(自爆)
で、パンテーラのスキャナは私の好みではなく、また、CLIFFORD所有欲もどうしても満たしたかったため、スキャナ類はCLIFFORDのものを流用しています。見た目はCLIFFORD。中身はパンテーラ。と言うのが今回私のたどり着いた答えです。^^
にしてもパンテーラい〜っすよ〜。^^ 世界初のアルゴリズム搭載で、複数のセンサーを組み合わせたプログラムが可能なので、誤報は皆無です。例えば、「振動」一つとっても、ショックセンサーと音感センサー2つの組み合わせが可能なため爆音などによる誤報もほぼ防ぐことが可能ですが、更に、レーダーセンサーをも組み合わせた3つのセンサーを組み合わせることが可能なため(詳細後述)、誤報は皆無と言っても言いすぎではありません。うちの駐車場事情は前述したように、セキュリティ装置からすれば非常に難しい場所になるのですが、あれほど苦しんだ誤報は現在皆無です。ただ、台風並みの強風や豪雨、地震や雷鳴などの自然の猛威の前には、多少の誤報(とは言っても警告だけだとは思います)はあるでしょうが、少なくとも、強風や豪雨などやばそうな時には、4つあるセキュリティモードを指先で簡単に変更し、レーダーセンサーのみカット、や、警告だけOFFにすることもできますので、非常に使いやすく安心です。^^
更にアンサーバックリモコンの到達距離はカタログ上2kmも飛びます。まぁ見晴らしの良い所での話しだと思いますが。^^ やはりホーネットとは一味も二味も違います。倍以上の投資をしているので、それでなくては困りますが...^^
あっ..これ画像掲示板にも同じこと書いたな。(自爆)
ちなみに取り付けは以下のショップにお願いしました。非常に丁寧に納得いくまで付き合ってもらえるので^^ 初心者の方も安心だと思いますよ。^^
カーセキュリティプロショップ サムプロジェクト横浜
[ 2007.12.16 追記 ]
装着から1年近く経過したので、使用感含め色々とインプレしたいと思います。^^
装着時にも色々と書きましたが、失報(反応すべき時に反応しないこと)、誤報(反応しなくても良いものに反応してしまうこと)については、通常時では基本的にありません。前車のホーネットとは明らかに異なります。至近距離を爆音者や大型トラックが爆音を響かせながら通過してもまったく反応しません。レーダセンサについても隣の方が車に乗り降りするたびに反応するのは設定通りなのでこちらも問題はなし。^^
でも、隣の方からすれば迷惑かもしれませんね。^^
さて、基本的には上記のように大満足なのですが、やはり自然の力で誤報してしまう場合がありました。もっとも反応するのはあくまでも「警告」動作までですので、近所迷惑になったりするようなものではありません。ちなみにどのようなものに誤反応してしまったのかは目では確認できないのですが、台風接近時など強風荒れ狂う...と言った天候です。想像ではとんでもない豪雨なら誤報するかも...とは考えていたのですが、実際には豪雨での誤報はほとんどなく、風ですね。反応するのはレーダセンサです。自宅にいても「接近1」警告が頻発するようになると、あー台風がかなり近づいてきたな...などが分かります。で、さすがに結構な頻度の警告動作が行われるので、そういう時には自宅からあわてずに^^
警告時の警告音なし...や、レーダセンサのみカット...にモードチェンジします。これで安心です。セキュリティレベルをそれほど下げずに対応ができるので大変重宝しています。前車の場合には台風接近時はセキュリティ自体を解除する以外にはありませんでしたので...。
あとは、アンサーバックリモコンの使い勝手ですが、ファミレス、近所のスーパー、ファーストフード、コンビニなど、数十メートル程度車から離れる場所でのアンサーバックは完璧です。こいつは非常に心強いです。ほんの1分程度だから...とセキュリティをいれずに車から降りて、ちょっと用事が長引きそうなか...という場合でも店内から操作可能なので、これもまた安心です。ただ、さすがに郊外の大規模スーパーなど、地下駐車場や立体駐車場にとめた場合、そもそも鉄筋に囲まれていますので、基本的には店内までアンサーバックは届きません。本当はこの手の場所でも届いてくれると心強いのですが、さすがにこればかりはしょうがないですね。また、ディスニーランドでも実験しましたが、さすがにあれだけ広大な面積だと、駐車場の位置にもよりますが、ゲートをくぐったあたりが限界で、園内全てはとてもカバーできませんでした。こいつは予想通りです。^^
[ 2008.02.10 追記 ]
今年は珍しく関東にもそれなりに積雪がありました。車の上にも結構積もったのですが、積雪による誤報は特にないようです。さすがに降っている雪にはレーダーセンサも反応しないようですが、車に積もった雪が解け出して塊が落下でもすれば反応するでしょうが...^^
そう考えると、強風時に反応すしてしまうのは、一体何に反応しているのでしょうね〜。
あと、前回追記後の補足です。日記には記しましたが...。
年末年始の帰省からの帰り道、深夜の東名高速富士川SAでの出来事です。私の完全な不注意ですが、深夜の駐車場に誤警報を鳴り響かせてしまいました。これは盲点でした。元々私はわざわざ純正キー連動にせず、キーロックとセキュリティロックは別操作で行っているのですが、深夜トイレ休憩に立ち寄って、子供達も熟睡していたので、車内に残してトイレに行ったのですが、いつものクセでドアロック後にセキュリティもONにしていました。トイレで手を洗っているとリモコンに何やら騒がしいアンサーバックが...。最初は誰かが車の横を通ったりしてレーダセンサに反応があったのだろう...程度に考えていましたが、アンサーバックが鳴り止みません。見ると...侵入...の文字が...。あっ...それを見て気づきました。車内には侵入検知の赤外線センサやらレーダーセンサやらが張り巡らされているので、子供が寝返りをうった際に反応してしまったのでしょう。さっそくリモコンからセキュリティ解除です。こういう時はリモコンの到達距離が長いと有難いです。にしても、私のはドアロックとセキュリティが独立しているから良いのですが、連動にしている人はこういう時はどうするのでしょうね。設定でセンサカットすればよいとは思いますが、いちいち調整するのは大変です。熟睡している子供を起こして一緒に連れて行くしかないのでしょうか..^^
そっか。よくよく考えてみたら、連動にしている方は、セキュリティのリモコンのON/OFFに連動してドアロックの施錠/開錠が行われますので、そのような時には、セキュリティのリモコンを利用せずに、純正キーにて施錠/開錠すれば良いだけですね。^^
[ 2008.09.06 追記
]
上記本文中にパンテーラの機能について概要を記述していますが、もう少し詳しい情報を追記したいと思います。まさに、この機能が私がパンテーラを選択した理由と言ってもいいでしょう。^^
セキュリティの品質は製品の性能もそうですが、インストーラの知識と腕に掛かっていることは前述しましたが、そうは言ってもやはり駐車場事情によっては限界もあり、どうしても日本国内固有の問題など、日本国内の事例などを分析して日本国内で設計開発された製品の持つ、独特の「痒いところに手が届く」的な性能は無視できないものがあります。
これは、パンテーラがどの製品よりも優れている...と言っている訳ではありません。製品選択、インストーラの技術や細かなチューニングなど、最終的に組み上げられたセキュリティ製品の仕上がりは、それこそ無数存在すると言っても過言ではないと思います。ある程度、運もあるかもしれませんし、いきなり最初の設定が駐車場事情にマッチして、最高の性能を発揮してくれたり、あるいは、それなりの期間を掛けてチューニングすることで、思うような性能に達することもあるでしょう。また最も大切なのは、駐車場事情と言うのは本当に色々な要因によって微妙に異なるため、全ての状況に完璧と言えるセッティングは難しいということです。そのため、最初のセッティングに問題が発見された場合に、時間が掛かるかもしれないチューニング作業に親身になって相談にのってもらえるインストーラと出会えるか...と言うのが、セキュリティ装着における最も大切なことなのだと思います。
おっと、前置きが長すぎました。^^ では本題に。
結局はインストーラかい!的なことを書いた後ではありますが^^ 追記の冒頭に書いたように、日本国内事情を研究して作られたパンテーラの機能のうち、最も気に入っている「アルゴリズムプログラミン機能」について少しだけ解説したいと思います。
カーセキュリティのセンサは、最終的には車内への侵入をいかに検知するか、または車ごと不正な手段で移動(窃盗)するのをいかに検知するか。のために、イモビライザやドア不正開錠、ボンネット不正オープンなどを防ぐための様々な工夫が施されていますが、盗賊がそういった局面に達するには、それなりに車体に振動が加えられることになるため、結果として各種のカーセキュリティ製品にはショックセンサなるものが標準装備され、その感度設定が爆音(空気の「振動」)を検知した「誤報」をいかに排除するか...がチューニングの大きなポイントとなっていました。おそらくカーセキュリティを装着後の問題として一番大きいのは、このショックセンサの「誤報」問題なのだと思います。私にはインストール知識や技術はありませんので、そのための色々な「工夫」については語ることができません。設置位置や、設置センサ数、設置に関連する部材の素材、または製品自体のセンサの感度設定など詳細を知れば驚くような「技」も使い分けていると「勝手に^^」思い込んではいます。^^
パンテーラの「アルゴリズムプログラミン機能」とは、このチューニングのうち、「製品自体のセンサの感度設定など」に分類されます。面白いのは、その感度設定の考え方に、今までのカーセキュリティ製品が持っていなかった、複数センサそれぞれが単独の役割のみを担当するのではなく、警告/発報を判断するに至るための情報源として、センサ単独ではなく、複数のセンサからの情報を総合的に判断する機能をパンテーラに持たせたことです。
例えば、窃盗目的で車体に近づく賊がいたとしましょう。賊は、極力振動や音を立てないように細心の注意を払って車体に近づき、車体に触れてドアや窓ガラスを破るための作業を始めたとします。そういった作業には振動やある種の音が付き物ですので、通常、ショックセンサや音波センサなどがそれらの音を拾って警告/警報を発します。当然、人気のない山奥などでは多少の音も気にならないでしょうから、ハンマーなどでガラスを叩き割り、無理やり車内に侵入することもあるでしょうが、ここでは住宅街などの駐車場で音などに気をつけなければならないような状況を想定します。賊は極力異音をたてないよ作業すると思われますので、それに対抗するためにはセンサの感度を高めに設定し備えることになりますが、ここであまりにも感度を高めてしまうと、微弱な振動でも反応することになりますので、前述した爆音などを拾い誤報につながってしまうのが最大の課題でした。逆に、爆音などに反応しない程度までセンサ感度を下げると、今度は賊が発する本来は反応すべき異音を見逃し、失報(反応すべき事象に反応できないこと)となってしまうのです。本当に悩ましい問題でした。
そこでパンテーラの「アルゴリズムプログラミング機能」の登場です。ようは、賊に狙われていると判断される時のみ、センサ感度が自動的に高まればよい訳です。誰も車の付近に人がいないのに賊に狙われているとは思いません。賊は窃盗のために必ず車体に近づきます。ドアやガラスに細工を施す際には必ず車体の横にいます。なので、例えば、人が車の近くに接近している時だけ、ショックセンサの感度を一時的に高める...と言うのが、アルゴリズムの利用法です。つまり、フィールドセンサが車体近くの物体を検知し、接近警告を発するような状況時のみショックセンサ感度を上げ、ごく小さい衝撃も見逃すことなく発報してくれる訳です。逆の言い方をすると、基本的には高感度に設定したいが、誤報を極限まで下げたい。と言うのが目的です。(極限まで下げたいというのがポイントです。さすがに皆無にすることはできませんよね^^)
詳細はパンテーラのホームページにもアルゴリズムが図解されていますので興味のある方は覗いてみてください。にしても、いかにも国産っぽい機能でしょ。^^
やはり日本国内の事情に合わせて設計開発されただけあると思います。^^
[ 2008.09.12 追記
]
なお、上記は私個人の所感です。このあたりの考え方は人によって異なると思いますし、何が正しいのかは結局のところ分かりません。他にも以下のような意見がありますので参考までに...。ようは、どのような危険に対して防御をしたいのか...によって色々と変わってくるということですかね。